空き家を購入しました。
今回の投稿では業者に相談を持ち掛けたところからの記録です。
「杜の棲家」①では相談を持ち掛ける前に準備をしたことを記録しました。
この時の投稿でも書きましたが、自分は不動産や建築の業界に全く関わりのない人間なので、この手のことは全く知りませんでした。そして今でもよくわかっていません。
もっと効率のいい方針ややり方があったのでは…と、今でも思っています。
世間知らずのオッサンが実際に経験した記録です。
まず…
予め選んでいた1社の不動産会社と3社のリフォーム会社に対して同時に問い合わせました。
各社に「中古物件を購入し、リフォームする方針でいるので相談してください」というような簡単な問い合わせでした。
以前に仙台での仮住まいを探すとき、アポイントなしで大変な目にあった経験から、しっかり予約しましたよ。
オッサンになっても成長するんです…
問い合わせてすぐに返事をくれたのが、不動産会社でした。
他の不動産会社はどうなのかは分かりませんが、リフォーム会社よりもスピード感があったと思います。
ただ結論から言うと、残念ながら不動産会社では希望に近い物件は見つかりませんでした。
というのも、我々の家や土地といった不動産に対する考え方が特殊なのか、担当者はその土地の価格が将来どのように変動するかといった判断基準で物件を探していたからです。
確かに価格イコール価値という考え方はあるかもしれませんし、そういったものほど利便性の高い場所にあったり、魅力もあるんですけどね…
そういった価値観を否定はしませんし、良かれと思って薦めてくれているのだろうと思うのですが、我々の希望をいくら伝えても、探してくれる物件の傾向にほとんど変化はありませんでした。
対して、リフォーム会社はどちらかというと我々夫婦に近い価値観を持っていたのではと思います。
次に面会したリフォーム会社で希望に近い物件があっさりと見つかりました。
数日後、面会を希望したリフォーム会社の1社目に訪問しました。
そのリフォーム会社はもともと左官屋さんで、その技術を活かした高付加価値のリフォームを売りにしている会社でした。
漆喰の壁ですって…
テレビとかで左官屋さんがよく壁に塗っていて真っ白くて、あのカッコいいヤツ…
世の中は壁紙を貼るのが主流という中、漆喰は日本の古き良き伝統で、抗菌性…脱臭性…調湿性…断熱性…デザイン性…
初期の臭気や脆さなどのデメリットもありますが、それでも余りある魅力的な性能…
併せて、無垢材床の魅力についてもご教授いただきました。
調湿性…経年の風格…木の温もり…
これも魅力的…
散々材料の魅力を教えてもらいました~
そりゃあ…ねぇ…そんな家に住みたいですよね~
夢は広がるばかり…
そんなリフォームにワクワクしながら中古物件を探してもらった結果、該当する物件が2件…
続いて中古物件の価格に物件の規模から想定されるリフォーム費用を加算した概算見積もりを算出してもらいました。
ドキドキしました…
結果…
結構な予算オーバー…
www~
漆喰壁と無垢材床になると手が届かないのかな~
それとも、そもそも予算が見当違いなのかな~
ホントに家を手に入れられるのか不安になってきました。
ところが、探してもらった物件の情報を見てみると、我々夫婦の家に求める条件とピッタリ一致していたんですよ。
ホントにピッタリでした。
さすがに我々の求める条件にここまで一致する物件が出てくると思っていなかったため、「これしかない!」とその時に思いました。
しかし、実際にプランを考えたり工事したりと進めていくうちに当初の予定より費用は少しずつ増えていくものだと考えていたので、概算で予算を大幅に超えるのは見逃せません。
それでもこの物件が忘れられない…
とりあえず、ちょうど2社目のリフォーム会社と面会する予定があったので、その中古物件の情報を持って相談してみることにしました。
結果、何とか予算に収まりそうな概算…
漆喰とか無垢材はあきらめるしかないですがこの物件を逃がしたくありません。
ということで、この中古物件でリフォームすることに決めました。
最後は思いのほかあっさり決まり、ひとまずひと安心と思ったのですが、
すんなりとはいきませんでした…
その話は次の投稿に記録します。
結局3社目のリフォーム会社からは返事は帰ってきませんでした。
口コミの評判を見て選んだんですけどね~
まぁ数打てばそんなこともあります。
当初は長期戦になると心のどこかで覚悟していましたが、結果としてこんなにも早く我々の希望に一致する物件が見つけられたことに驚いています。
ここからは今回の物件探しで分かったこと…
- 中古物件のほとんどはインターネット上に掲載されているが、不動産会社等に行かないとわからない情報がある。また、売り出すと決まった物件がすぐにインターネットに掲載されているわけではない。
インターネットに掲載されている物件はほんの一部だとずっと思っていたのですが、意外と紹介してもらった中古物件はほとんどがインターネットにも掲載されていました。
ただ、インターネットで掲載されている情報よりもたくさんの情報を不動産会社では知ることができるので、インターネットではさらっと流していた物件が不動産会社で確認してみると実は掘り出し物だってこともありました。実際に今回購入した物件もそんな物件でしたし…
また、売り出すと決まった物件がすぐにインターネットで掲載されるわけではないため、掲載される前の新しい物件をより早く知ることもできます。 - 「不動産は生モノ」なんですって…
こんな高いもの…と思いますが、入れ替わりが早く、いい物件はさっさとなくなります。分譲の建売りにするため、ハウスメーカーなどがすぐに買ってしまうなんてことも少なくないようです。
なので、早い者勝ち。スピード勝負です。高い買い物だからじっくり吟味して決めたいのに… - 不動産会社はその地域の特徴をいろいろ知っている。
今回に限ったことですが、内見で仙台中の色々なエリアを周りながら、案内してもらいました。
不動産を商品として取り扱っている仕事柄、仙台のエリアごとの特徴とか、都合とか、良いとこ悪いとことか、幹線道路とか、観光スポットとか…いろんなことを教えてもらいました。
仙台という場所に移り住んで間もないため、土地勘を全く持っていなかった我々夫婦にはとてもありがたかったです。 - 物件探しは担当者に自分の考えをしっかり理解してもらうことが大切。
物件探しは担当者に自分の価値観を含めた考えを理解してもらうことが大切。
今回の不動産会社の担当者には最後まで理解してもらえなかったので、強く思いました。
なので、物件や建物にどんな価値を求めるのかを明確にしておかないと、自分の思う物件には出会えないと思います。
一概には言えませんが、土地の価値を意識して探してくれるのが不動産会社で、建物の価値を意識して探してくれるのがリフォーム会社だと感じました。
次回の投稿は購入までの話です。
では、また…
コメント