前回記録した通り「杜の棲家」にコーヒー焙煎機「Bullet R1 V2」を購入、設置しました。
焙煎機を設置するにあたって一般的な自宅内に焙煎機を設置する仕様になっていることはほぼないため、ただ焙煎機を置くだけではコーヒー豆を焙煎することはできません。
特別ハードルが高い事ではないけど、自宅を少し改造する必要がありました。
今回はこの焙煎機「Bullet R1 V2」を設置するにあたって準備したことを記録します。
200V電源工事
この焙煎機「Bullet R1 V2」は一般的な焙煎機の熱源がガス(火による加熱)なのに対して、IHで加熱します。このためだと思うのですが200Vの電源が必要になります。
熱源がガスになるとガスボンベとかが必要になるかと思います。
変圧器を使用するという対策案もあったのですが、変圧器のような機械に疎く、何かあってもすぐにお手上げとなりそうだったので、この対策案は候補に挙がってもすぐに却下しました。
とはいえ、自分がしたことは業者さんにお願いするだけなのですが…
ただし、依頼するにあたっては業者さんにいくつか伝えておくことがありました。
アース付きの単相200V
200Vと言っても種類があるそうで、おそらくこれを間違えると動かせない…多分。
コンセント形状
このコンセント形状も同様に種類があり、間違えるとコンセントが使用できない。
これは間違いない…コンセントがさせませんからね。
コンセント形状は焙煎機メーカーAillioのホームページに記載があったので、これを見せるだけOKでした。(上図のモノとは異なります。)
200Vコンセント設置位置
いうまでもなく決めておく必要がります。
忘れがちなことですが、正確な位置を決めておかないと後になって配線が届かないなんてことになると大変なことになるので、しっかりとシミュレーションして決めます。
業者さんも設置位置が決まらないと困ります。
「Bullet R1 V2」のコンセントコードの長さにも限界があるので、「Bullet R1 V2」の設置場所とコンセントコードの長さから200Vコンセントの設置位置は予め決めておきました。
あとは業者さんにお任せして、無事を祈るだけ…
天井裏に配線を通すときに梁が邪魔になっていて手こずっていたようでしたが、結果的には無事に200Vコンセントを設置できました。
排煙設備
コーヒーを焙煎するということは煙が出るので、「Bullet R1 V2」に限らず焙煎機を屋内に設置するなら大概の場合は必要になるはず…
以前、セラミック製の焙煎機を使って換気扇の下で焙煎した時、部屋の中が煙で大変なことになったと記憶しているので、排煙設備はあった方がいいと思いました。
換気扇の下で焙煎するのならば問題ないという情報を目にしたことがありますが、勇気がありませんでした。
ここでも全部を業者さんにお願いしようかとも思いましたが、自作できそうなきがしたので、壁に孔を開けることだけを業者さんにお願いすることにして、それ以外はチャレンジすることにしました。
依頼した電気工事業者さんが壁に孔を開けられて、排煙設備工事の経験があったということだったのでアドバイスをもらえたのもモチベーションを上げました。
ひとまず孔開けの件は割愛します。
自分が準備したものは以下の通り…
1. メタルラック
排煙設備を吊るし、固定するために使用しました。あと物置の棚としても使用できるので一石二鳥。
2. ダクトファン(Φ100㎜)
これがないと排煙設備もただの筒に成り下がってしまう。
3. ダンパー(Φ100㎜)
排気口にも虫や風雨の対策を取り入れていますが、念のためもう一つ弁を加えました。
自宅が自然豊かな場所にあるので、念入りに…
4. アルミフレキホース(Φ100㎜)
各部品をつなぐのに使用。
5. エルボ(90°)(Φ100㎜)
アルミフレキホースでは強度が不安になる90°に曲がる箇所に使用。
6. アルミテープ
各部品の固定に使用。後で思ったのがアルミテープよりも耐熱テープの方がいいかもしれない。
アルミテープでは破れたり、隙間ができやすかったりするため、ガラス繊維入りの樹脂テープがよいと業者さんに教えてもらい、少し分けてもらいました。
7. スパイラル用吊りバンド(Φ100㎜)
排煙設備をメタルラックに吊るすために使用。
壁に貫通するスパイラルダクトと外側の排煙口(虫侵入防止機構付き)は業者さんにつけてもらいました。
ありがとうございました。
あとは組み立て…
予想外というか計画が不十分でスパイラル用吊りバンドが抜けていて、組み立て中に買い足しとなりましたが、それ以外は特に苦労することもなく満足の出来です。
実際に使用したところ煙が屋内に充満することもなく排煙設備として満点の性能でした。
その他
200V電源工事や排煙設備ほど大掛かりではないですが、「Bullet R1 V2」を使用するのに買いそろえたものを記載します。
1. ステンレス作業台
焙煎機を置く場所としてしっかりした造りのモノにしておきたかったため、少し大げさだったかもしれませんが、ステンレス作業台を準備しました。
2. 小さな箒(100均)
焙煎機にチャフコレクターが備わっているとはいえ少しは散乱するチャフを掃除するために使用。
3. 小さなゴミ箱(100均)
小さなゴミ箱
4. プラスチック製おたま(100均)
焙煎後の冷却器で豆を軽く混ぜるために使用。
5. 刷毛(100均)
焙煎後のチャフコレクターや冷却器のメンテナンスなどで使用。
6. 1000mL計量カップ
当たり前だけど盲点でした。
焙煎量が増えたのだから180mLの計量カップでは足りませんでした。
いずれ、小型の掃除機と秤があると便利だと思っていますが、今は専用の箒と刷毛、キッチンの秤です。
総評
現在、5~6回使用していて、問題なく焙煎できているので十分な設備になったと思っています。
意図せずですが、業者さんを巻き込めたことが大きなプラスになったと思っています。
そして楽しかった。
特に排煙設備はプロの人から見たら杜撰なできかもしれませんが、しっかり機能しているし、こういった手作りは夢中になれて楽しいですね。
ここからは少し脱線しますが、焙煎機を使用した所感…
本格的な焙煎機を使うことが初めてなので何か他の焙煎機と比較ということはできませんが、購入して良かったと思っています。
昼夜問わず焙煎ができるようになったこと…焙煎量が増えてコーヒー豆の使用量が多い水出しコーヒーなども気軽に楽しめるようになったこと…焙煎の面白さを再発見できたこと…コーヒーライフが更に充実しています。
今回の記録が誰かの参考になれたら幸いです。
では、また…
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