「杜の棲家」④・リフォーム

杜の棲家

空き家を購入しました。
「杜の棲家」①では不動産会社やリフォーム会社に声をかける前に準備したことを記録しました。

「杜の棲家」②では各業者に相談を持ち掛けて中古物件を見つけたところまでの記録でした。

「杜の棲家」③では見つけた中古物件を購入した時のことを記録しました。

今回の記録は購入した空き家をリフォームする中で、我々夫婦がしたことを記録します。

…といってもリフォームは専門家にお願いしますので、DIYではありません。
どんなふうにリフォームするのかなどを決めるだけです。

まず着工する前に計画を立てるわけですが、悩んだのが設定した予算でどこまで自分たちの希望をかなえられるのかが全く分からないこと。
初めてのことなので皆目見当もつきません。

柱だけを残して思い切り変えられるのか…

一部だけなのか…

さすがに壁紙の張替えだけしかできないということはないと思いましたが…

結局、叶うか分からないけど取り敢えず自分たちの希望を全部伝えないと始まらないってことに気づきました。

流石に無理なこともあるはずですが、リフォーム会社の人もプロですから、希望をかなえられるように最適な間取りで、より良い材料と最高のパフォーマンスが出せる目一杯の作業日数で計画を立てます。

すると2~3種類のプランとその概算が出ます。

ここで見積もりが確定するのかと思っていましたが、工事前に全部が決まるわけではなく、工事中にも色々決めたりするので最後まで見積もりは確定できません。
考えてみたら当たり前ですよね。まだほとんど何も決めたませんでしたから…

キッチン、バス、トイレとその周辺もこの後決めていくので、ここでもその費用は思いのほか変わってきます。

それにしても…見当違いな概算になってしまうんじゃないかと思っていましたが、提示した予算の1~2割上の額になりました。

今になって思えば当たり前で、それはそうだと納得しています。
というのも、リフォーム会社の人からしたらお客さんの希望なんて正確に分からないんです。
リフォーム会社にしてみれば、少しでも良いリフォームをしてもらうために予算よりも少し上の額を見積もって、お客さんの本当に欲しいモノだけを選んでもらおうってことなんだと思います。

予算以内の提案だと自分たちのような無知のお客さんは言われるがままで、満足できるリフォームにならないと思います。
「知らなかったけどこんなに便利なものがある」とか、「便利だけど不要かな」とか、「これ欲しいけど何か削らなくちゃ」とか、世の中便利なものがたくさんありますから、苦渋の決断とか(ホントに)、夫婦喧嘩とか(笑)、揉めに揉めたからこそ、満足できるリフォームになるのだと思います。

「もう少し出せるんだろ」って搾り取られているわけではないはず…
やはり初めてのことでよく理解できていないので、そこのところが怖い…
知らぬが仏…

余談ですが…
従来の間取りを考慮せずに好き放題リフォームしようとすると予算の1.5倍くらいになりました。最後は、担当者に問い合わせても、もう諦めてって…メールをスルーされました。(笑)
間取りを大きく変えてしまうと使う材料も作業日数も必要になるってことですね。
ホントに好き放題言いましたからね…儚い夢でした~(笑)

幸いなことに天井とか欄間とか、残しても良いかなって思えるものが結構あって、大掛かりな工事はしなくても問題ありませんでした。

概算とはいえ必要な材料をリストアップして、必要な作業日数を算出して、概算を出すのも大変な作業だったのだろうと思います。
担当者さんには感謝しています。

話を戻します…

出てきた概算から予算に合わせて調整していきます。
これだけは欲しい、譲れないといった設備を入れるためにいろいろなモノを削ります。悩んで、喧嘩して、泣く泣く削って、最後は開き直って…疲れました。

ホントにいろいろ決めました…

まず、バス、トイレ、キッチンなどの水回り。
生まれて初めてショールームなんてところにも行ってきました。
こういったショールームにウィンドウショッピングなんてするもんなんでしょうか?
本格的に購入を検討している人ばかりではないのではないかというくらいの人だかり…意外でした。
朝から晩までショールーム3件のハシゴ…お昼の休憩を除いてずっとバス、トイレ、キッチンを見てまわりました。
もう終盤は疲労困ぱい…

予めカタログを見ていなかったら、何を見たらいいのか分からず、冷静に選べなかったんじゃないかな…
譲れない設備とか機能とかはきちんと決めて行かないと失敗してしまうと思います。
何事も予習が大切ということですね…

他に決めたことは…

扉が思いのほか幅を利かせていました。
ほどほどの値段ですが、家の中に扉って結構ありますもんね。
じわじわと効いてきます。
当たり前といえば当たり前ですが…デザインとか、ガラス部分の面積とか、引き戸と開き戸とかでも値段が変わってきます。
費用を抑えるためにシンプルにすると光を遮ってしまい暗くなるので、何でもかんでもシンプルにするわけにもいかないので悩みどころです。

そして玄関扉はもっとかかります。
しかも価格差が結構あって…もちろん機能だけでも価格が違いますが、ガラスの割合とか、ちょっとした金属の装飾があるだけでも違ってきます。
その家で最初に目に留まる場所ですから、見栄を張りたくなる箇所ですよね。
…が、ウチは下から2つ目くらいのグレードの中から選びました…(笑)

床の材質もフロア材とかクッションマットとか無垢材とかピンキリでした。
水回りはクッションマットにするとか、部屋の用途は環境で使い分けます。

ここで我々は無理をしました。
寒い地域に建っているので暖かみのある無垢材をどうしても使用したかった…
少しでも費用を抑えたい中で、とても無理をした選択でした。

ただ、結果的には非常に良かったと思います。
暖かみ、触り心地、雰囲気、…調湿機能とか難しいことはよくわかりませんが、後悔はありません。

特に印象に残ったことはこんなところでしょうか…

その他には…
屋根、外壁、雨どい、壁紙、窓の位置とかサッシとか、巾木っていうのもありました。
あと…照明の位置でしょ、コンセントの数と位置でしょ…まだまだあったはずですが、忘れました。

当たり前ですが、ほとんど決めます。
工事が終わるまで決めてました。

高い買い物であるし、今後長い間使ったり目にしたりするモノなので、飽きないとか…バランスとか…将来のこととか…その時の気分で決めるのではなく、しっかり考えながら決めました。

…と、長々と書きましたが、要は絶対に欲しいモノ、譲れないモノ、優先順位を決めておくことが大切だと思いました。
それでも迷いますから…決めておかないともっと大変だと思います。
後悔はしたくない。
あと…自分の中でコンセプトみたいなモノを決めておくといいかもしれないとも思いました。
我々の場合は「これからを楽しむための家」でしょうか…あまり参考になりませんね。

また、こういったリフォームをするときの担当者はとても重要ですね。
なかなか選ぶことはできないかもしれませんが、高い買い物で長い期間パートナーでいてもらうわけですからね。こちらの気持ちや希望を汲み取ってくれる人、汲み取ろうという姿勢の人がいいです。
そして、議事録を残すのは絶対にした方がいいと思います。我々の時は担当者さんが残してくれていたので、後々見返すのに便利でした。

あとで聞いたのですが、我々夫婦の担当者さんは今回のリフォームに対していつもより気合が入っていたみたいです。
何がそうさせたのかは分かりませんが、うれしいことです。

我々夫婦についてくれた担当者さんには本当に感謝しています。
ありがとうございました。

リフォーム中にしたことの記録はここまでにします。
始まりは2022年春に会社を辞めてから、このリフォーム完了まで本当に濃密な期間でした。
ただ家を手に入れるということがこんなに大変だということ、それでも楽しかったこと、住んでみて…ホントにやってよかったと思っています。

他の記録でも書いていますが、まだまだやりたいことはたくさんあります。
この「杜の棲家」はそのベースみたいなものです。
やりますよ~っ!!

では、また…

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